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裏妙義 丁須の頭 [山歩き]

なんだかんだで5月は山に行けませんでした。(T_T)

しかし、5月31日には、

ダムを歩き回り(時には走り)

軽い山に行ったくらいの運動は出来ましたので、

マア、いいとしましょう、(トレーニングになりました)







となれば、

次の休みは当然・・・






山行ってことになりますわなぁ~(^^)

ターゲットは、

かねてから計画していた裏妙義、丁須の頭です。

表妙義は12月に縦走し、4月には逆コースを縦走しましたので、

次は裏ってわけです。

このコースも、危険な岩稜、鎖が連続する

気が抜けないコースらしいので期待が高まります。[グッド(上向き矢印)]

準備は万端。


そして、決行の6月8日、

AM4時に起きると、雨音が・・・[雨]



エーッッ!!

雨はヤヴァ~イッ!!

岩場、鎖場は濡れていると危険度が倍化します。[爆弾]

が、現地が降っていなければ・・・


携帯で調べると、どうやら大丈夫そうです。

早速、愛機に乗り込み、関越、上信越と乗り継ぎ、

松井田妙義ICで降ります。

横川の駅を過ぎた辺りに、駐車場があるハズですが、

解り辛くてタイムロス。


無事に駐車場を見つけ、

AM6時半、歩き始めます。

CIMG2219.JPG

天気は曇り、

展望は望めそうもありませんが、

なんとかもってくれそうです。


険しい登りを30分ほど、

空中に飛び出しているザンゲ岩に着きます。

横川の駅の眺めがスバラシイ!!

CIMG2227.JPG

CIMG2224.JPG

CIMG2226.JPG

電車がおもちゃのようです。



実はネットで調べた時に、

ここからの眺めがあんまり気持ち良さそうでしたので、

このコースに決めました。

難点は、長くて危険箇所が多いトコでしょうか、



確かに、油断できない箇所が多数、

表妙義は、完全な岩場で、危険度がわかり易いですが、

裏妙義は、樹林帯の中の岩場というか、

危険度が、緩和されて見えてしまいますので、

スリルは少ないですが地味に危険です。(-_-)


そんなコースをさらに1時間半、

目指す、丁須の頭が見えてきました。

CIMG2230.JPG

「ちょうす」というのはハンマーのことで、

岩の上のキノコのような独特の姿が、裏妙義のシンボルとなってます。

今日はあのてっぺんに立つつもりですよぉぉお!!


しばらく行くと、丁須の頭の基部に着きますが、

ぐるっとトラバース、

CIMG2232.JPG

そして、裏にまわり、取り付きになります。

CIMG2233.JPG

1段2段と鎖を登り、肩に、

CIMG2237.JPG

間近で見るとすごい迫力です。

CIMG2240.JPG

鎖はぶら下がってますが、

ガイドを見ると、「安易に取り付かないこと!」

とか、「過去、死亡を含む幾多の事故が発生している」

など注意を喚起しています・・・



なるほど、恐ろしい・・・

鎖の真下は垂直に切れ落ちてますので、

取り付きは、鎖を持って、空中に身をさらさなければなりませんし、

その時多少横に振られます。

うまく取り付いても、すぐ上が若干オーバーハングになってますので、

足掛かりが心もとなくなり、

一瞬、腕の力のみで登るのを余儀なくされます。

そして、登れたとしても一番の危険は降りる時、

途中まではいいですが、

オーバ-ハングを越えた時に、

足場が一瞬無くなりますので、

腕の力で体を支えるのはもちろんのこと、

バランスをくずして鎖に振られないようにしなければなりません。



・・・・・・・・

・・・・・・・・




どうしよう・・・・



正直怖い・・・・



トレーニングは積んできましたので、

腕の力、バランス感覚は自信があります。



が、実際に目の当りにすると、足がすくみます。

ザックを置いて、5分ほど悩んだでしょうか・・・


意を決して、心静かに登り始めます。

落ち着いて空中に身をさらせば、後は上るだけ、

オーバ-ハングの所で、一瞬腕の力のみに頼りますが、

その上はホールドにことかきませんので、

鎖を片手にもう片手はホールドを持てば安定して登れます。

足場はすぐに現れるので、恐怖心で体が固まらなければ、

大丈夫。

登ってしまえばアッという間、

1分もかかりません。

逆に、長い間鎖にぶら下がっていると、

腕の力がなくなりますからね。



やりました。

とうとう登りました。[手(チョキ)]

でも手放しで喜べません・・・


なぜって、

今度は降りなければならないんですよぉぉお!!(~_~;)




とりあえず景色を・・・



曇ってて、眺め悪ぅ~(-_-;)

眼下に見える妙義湖をパチリ。

CIMG2238.JPG

丁須の頭のてっぺんは、こんな感じ、

CIMG2239.JPG

長居には向きません。

ので、降りますかぁ、

慎重に、鎖とホールドを持って降りていきます。

オーバーハングを越えると、一瞬足場が無くなり腕の力が頼りですが、

すぐに足場は現れるので、落ち着いて最後まで降ります。

後はゆっくり肩に移動すればOK。



ふ~~~~~う。

無事に戻れたぁ~。

・・・・・

・・・・・

もう一度登れと言われたら・・・

首を横に振るかもしれませんなぁ~^^;

みなさんも決して安易に登る事の無いようにっ!!(登らんか)


とにもかくにも、目標は達しましたので、

後は無事に帰るだけ・・・

って、まだまだ続きますよぉぉお!


さて、丁須の頭を降り、少し開けたトコに出ると、

この間縦走した表妙義が、幻のように見えました。

CIMG2241.JPG

う~ん、やっぱカッコイイー[ハートたち(複数ハート)]

また行きたくなってしまいました。

そしてこれから向かう先、

CIMG2242.JPG

赤岩に烏帽子岩です。

まだ、先は長いナァ~。



さて、次の難所は、

チムニーの下降です。

煙突状の岩の中を、20mの鎖をつたって降りていきます。

CIMG2244.JPG

鎖だけに頼ると、すぐに振られてしまうし、腕の力がもちませんので、

鎖は補助的に持ったほうがいいみたいです。

CIMG2245.JPG

降り終わって見上げた景色。


どんどん進み、赤岩のトラバース部(赤岩には直登できません)

CIMG2247.JPG

もう少し行くと、はしごで出来た足場が、

CIMG2248.JPG

CIMG2249.JPG

通常この部分には乗らないでネ、

って注意書きがしてあるトコですなぁ~

構わず、がしがし歩いて行きます。



烏帽子岩もトラバースし(直登できません)

晴れてたら眺めがいいだろうトコもありましたが、

生憎、霧で何も見えず、

そのうち三方境の分岐に着きました。

時間があれば、妙義山塊最高峰の、

谷急山ピストンを考えてましたが、

現時刻10時25分、地図のコースタイムはピストン3時間、

今の道を戻り、さらに4時間、

普通の登山道ならいざしらず、

険しい岩稜と鎖場を長時間歩きまわるのは

現実的じゃないと判断。

引き返すことに。

天気も心配だしね。

そうと決まれば、善は急げ、

きびすを返して今来た道を戻ります。[ダッシュ(走り出すさま)]

帰りの画像はほとんどありません。

チムニーの登りは、けっこう体力削られましたぁ~[たらーっ(汗)]

またしても、丁須の頭。

CIMG2254.JPG

ここからは、朝の道とは別コース、

沢沿いを、降りていきます。

こっちのほうが、コースタイムが短いのですが、

なかなかどうして、やはり一筋縄ではいきません。

幾段にも連なる鎖で降りてゆきますが、

足場がしめって、すべるすべる、

おまけにゴロゴロ雷が鳴り出すので、[雷]

気が気じゃありませんでした。

しかし、こんな時にこそ事故は起こりやすいので、

慎重に、てきぱきと降りてきました。

丁須の頭から1時間あまり、

横川の駅の電車の音や、雑音が聞こえてきて、

終盤になったのを教えてくれます。

そのうち愛機が見えてきました。

CIMG2256.JPG

そして登山口。PM1時5分着。

思ったより早く着けました。



そして、山行後は、

当然温泉。[いい気分(温泉)]

CIMG2259.JPG

峠の湯に入って、疲れを癒してきましたぁ~



それにしても裏妙義。

なかなか、あなどれませんでした。

もう少し天気良ければなぁ~



でも、丁須の頭のてっぺんに立てたので、

とりあえず、目標達成。

さて、つぎの目標は・・・・
nice!(8)  コメント(15) 

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コメント 15

judyxxx

樹林帯の岩場とはいえ半端じゃない足場の悪さですね(コワ
丁須の頭… 怖すぎです…^^;
西奥穂縦走も天狗のコルからオ-バ-ハング箇所がありますが
それ以上に見えますよ。
by judyxxx (2009-06-11 08:00) 

トーリィ

ワタシは無理だな、ここはw
by トーリィ (2009-06-11 08:32) 

ベス

お疲れ様した!
横川の峠の釜飯は食べなかったんですか?
by ベス (2009-06-11 09:03) 

Kenbo

凄っ!!

電車が模型みたいだ…!?
 

by Kenbo (2009-06-11 09:07) 

拳客

すごいですね~足がつかない・・・おそろしくて私には無理です。
by 拳客 (2009-06-11 20:11) 

にょご

>VerNTさん
nice!どうもありがとうございました。
by にょご (2009-06-12 00:42) 

にょご

>judyxxxさん
派手さはありませんがナカナカ険しかったです。
丁須の頭、真横から見るとかなり張り出してますが、
実際に登るところはこれほどではありませんよぉ~
西奥穂縦走は、時間も掛かるし、高度感もすごいし、
一味も二味も違うんでしょうねっ!

by にょご (2009-06-12 00:58) 

にょご

>トーリィさん
もう1度と言われたら私もイヤかも・・・
でも時間が経ったら、
記憶が美化されて登ってしまうかもしれません~
by にょご (2009-06-12 01:04) 

にょご

>ベスさん
疲れました!(笑
お昼は、プロテインバーとおむすび2個でしたぁ~
あとは、行動食をむさぼり食ったので、
釜飯はおあずけでしたぁ~
by にょご (2009-06-12 01:13) 

にょご

>Kenboさん
まさに鉄道模型って感じでした。
マニア垂涎の景色かもしれません。
by にょご (2009-06-12 01:16) 

にょご

>銀さん
nice!どうもありがとうございました。
by にょご (2009-06-12 01:17) 

にょご

>拳客さん
足がつかないのは一瞬ですが、
恐怖でしたよぉ~
by にょご (2009-06-12 01:20) 

キトリ&キトリの夫

とんでもなく恐ろしい!!
11階まで歩いて鍛練したところでどうなるもんでもないですね。

結構登る気が起きてきてたんですが、思いっきり萎えちゃいました(号泣)
by キトリ&キトリの夫 (2009-06-13 12:18) 

にょご

>キトリさん、旦那様、
11階まで昇り降りしているんですかっ!!
すごいです!
ナカナカ出来る事じゃありませんよっ!
もっと自信をもってもいいと思いますよっ!!
by にょご (2009-06-14 00:25) 

にょご

>パルの大冒険さん
nice!どうもありがとうございました。
by にょご (2009-07-05 22:10) 

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