希望の大キレット [山歩き]
山小屋の朝は早い・・・
AM3時頃から、早立ちする人の準備する音で目が覚める。
しかし、今日はゆっくりする予定、
朝食のAM5時までは布団の中にいよう・・・
・・・・
・・・・
AM4時半にまた目が覚める、
どうやらみんな、ご来光を見るようだ、
確かに窓の外は少しづつ赤味を増していく、
日の出を待つ地平のかなたに富士山の影がそっと浮かんでいる。
日の光を下から浴びながら移り行く景色にも心惹かれたが、
とりあえずは朝食っ!
ごはんと味噌汁をおかわりしてエネルギーは満タン。
筋肉痛もさほどひどくない、
『サプリメントで疲れを持ち越すな』作戦のおかげですかな、
出発の準備をし山荘から出ると、
ちょうどご来光。
たちまち周囲に光が溢れ出す。
ご来光を拝みに、槍の穂先に登っていた人々が降りてくるのを待って、
1人空身で穂先に登る。
腹ごなしにはちょうどいい。
槍ヶ岳山荘のバックには笠ヶ岳。
AM5時49分、再び槍ヶ岳山頂。
ひとりじめです。
すると、今回の計画のメインルート、
この槍ヶ岳から、大喰岳、中岳、南岳、大キレット、北穂、奥穂、果てはジャンダルムまで、
すべて見渡せるこの景色!!
こんな天気の日にそのまま帰ってしまうのはもったいない!!
一生後悔することになるカモ?!
しかし、体力が持つか、そこが1番肝心です。
穂先を降りながら、慎重に自分の体調を分析。
食後の軽い倦怠感はあるが、よく眠れたせいか、
頭はスッキリ、体のキレも悪くない、
無事、高度順応できているようです。
「クッ、クックックッ。」
こうなればもうこっちのもの、
「矢でも鉄砲でも持ってきやがれぇぇえ~!!」
昨日の敗退ムードはどこへやら、
朝日に燃える槍ヶ岳にワタクシの雄たけびが響きわたるのでした。(ウソ)
でも、実際はしばらく歩いてみないと、
今の感覚が本物かどうか判断できませんので、
とりあえずの目標は南岳まで、
そこで余裕があれば、その先、大キレットに進もうと決定。
AM6時、槍ヶ岳山荘出発。
飛騨乗越、大喰岳と順調に歩きます。
大喰岳(3101m)から振り返って槍ヶ岳。
中岳(3084m)を越えて南岳(3032m)。
そして南岳小屋、AM8時01分。
快調なペースです。体力も充分。
これなら当初の予定どうり、大キレットを越えて北穂、涸沢岳、
そして今日の宿泊予定地、穂高岳山荘にたどりつけそうです。
南岳小屋でポカリスエットを飲んで小休止、
すぐに出発し、大キレットを望む。
大切戸と書きます、
山の稜線上のひときわ切れ込んだところをキレットというんですが、
ここは、そのキレットのなかで最大級なので大キレットといいます。
切れ込んだところは痩せた岩稜帯のため、
難所が多く、一般登山ルートでは難関との呼び声が高いトコです。
AM8時13分、まずは、こんなハシゴと鎖場を下っていきます。
しばらく歩き、
振り返ると、
こんな感じ、
長谷川ピーク(2841m)を越えて、飛騨泣きを登っていくと、
北穂高小屋が見えてきます。
ふう、あと一息、
確かに危険箇所は多いが、連続しているわけじゃないので、
落ち着いて歩けば大丈夫だと思います。
そして、AM10時15分、北穂高小屋着。
ザックをおろして大休憩、
しかし、ガスって展望はなし。
お茶漬けを作って食べ、玄米茶でほっと一息。
AM11時出発。
すぐに北穂高岳山頂(3106m)AM11時06分。
ここからは下り、
テント場をすぎて、いったいどこまで下るんだぁ~、
って、
あれっ、なんか涸沢小屋が近づいて・・・
やばっ、
ルートミスしてるぞ、
急いで登り返す、
分岐点まで登り返すと、割としっかりした指導表が立っている、
どうして見逃したかわからないが・・・
この辺でウインドストッパーを脱いでザックにしまっていたような・・・
その時かな~
とにかく、4、50分、時間を無駄にしたようです~
だが、そう焦らなくても穂高岳山荘にはPM3時くらいには着けそうだ。
落ち着いて歩き始めます。
このあたりも大キレットにおとらず、けっこうスリルがあります。
最低コルPM12時42分、
涸沢小屋が小さく見えます。
さっきはけっこう大きく見えていたっけ
落石が怖いので先行者がいるとあまり近寄れません。
安全にゆずってもらえそうなトコまでは我慢、我慢、
涸沢槍あたりからの奥穂、ジャンダルム、
PM1時46分、涸沢岳(3103m)に着くとすっかり晴れてきました。
目指すはあそこ、穂高岳山荘です。
って、なんてトコに建ってるんだぁぁあ!
そして、涸沢岳を下って、PM2時、穂高岳山荘着ぅ~
今日は余力を残して到着できました~
目の前には大迫力の奥穂高岳。
ここは、明日登ろ。
夕食PM5時までは時間があるので、部屋着に着替えウロウロ、
おやつにカップめんを食べたり、
まったりモードです。
高度には順応しているので昼寝をしても、もう安心。
くつろぎまくりました。
・・・
・・・
PM5時、お待ちかねの夕食、
しかし、こんな山の上なのに、
どこの山小屋も食事がおいしいっ!
しっかり食べて大満足。
食後のお散歩。
赤く染まりゆく常念岳。
ジャンダルム・・・
明日は登ることが出来るだろうか・・・
ガスってきたので夕焼けは無し。
日が落ちると、とたんに空気が冷たさを増します。
ダウン持ってきて良かったぁ~
すぐに星空が瞬きはじめます。
・・・・
・・・・
さてと、明日は早立ち、
弁当をもらって早々に布団にもぐりこむ、
部屋は空いてて居心地もいい。
1日目、9時間、2日目、8時間と歩き続けて、
疲れも溜まってきている。
明日起きたら奥穂高岳に登って、
その時の体調で、その先にいくかどうか決めよう。
さあ、明日はクライマックス、
なのにいっこうに寝付けない・・・
明日はどんな日になるんだろうか・・・
AM3時頃から、早立ちする人の準備する音で目が覚める。
しかし、今日はゆっくりする予定、
朝食のAM5時までは布団の中にいよう・・・
・・・・
・・・・
AM4時半にまた目が覚める、
どうやらみんな、ご来光を見るようだ、
確かに窓の外は少しづつ赤味を増していく、
日の出を待つ地平のかなたに富士山の影がそっと浮かんでいる。
日の光を下から浴びながら移り行く景色にも心惹かれたが、
とりあえずは朝食っ!
ごはんと味噌汁をおかわりしてエネルギーは満タン。
筋肉痛もさほどひどくない、
『サプリメントで疲れを持ち越すな』作戦のおかげですかな、
出発の準備をし山荘から出ると、
ちょうどご来光。
たちまち周囲に光が溢れ出す。
ご来光を拝みに、槍の穂先に登っていた人々が降りてくるのを待って、
1人空身で穂先に登る。
腹ごなしにはちょうどいい。
槍ヶ岳山荘のバックには笠ヶ岳。
AM5時49分、再び槍ヶ岳山頂。
ひとりじめです。
すると、今回の計画のメインルート、
この槍ヶ岳から、大喰岳、中岳、南岳、大キレット、北穂、奥穂、果てはジャンダルムまで、
すべて見渡せるこの景色!!
こんな天気の日にそのまま帰ってしまうのはもったいない!!
一生後悔することになるカモ?!
しかし、体力が持つか、そこが1番肝心です。
穂先を降りながら、慎重に自分の体調を分析。
食後の軽い倦怠感はあるが、よく眠れたせいか、
頭はスッキリ、体のキレも悪くない、
無事、高度順応できているようです。
「クッ、クックックッ。」
こうなればもうこっちのもの、
「矢でも鉄砲でも持ってきやがれぇぇえ~!!」
昨日の敗退ムードはどこへやら、
朝日に燃える槍ヶ岳にワタクシの雄たけびが響きわたるのでした。(ウソ)
でも、実際はしばらく歩いてみないと、
今の感覚が本物かどうか判断できませんので、
とりあえずの目標は南岳まで、
そこで余裕があれば、その先、大キレットに進もうと決定。
AM6時、槍ヶ岳山荘出発。
飛騨乗越、大喰岳と順調に歩きます。
大喰岳(3101m)から振り返って槍ヶ岳。
中岳(3084m)を越えて南岳(3032m)。
そして南岳小屋、AM8時01分。
快調なペースです。体力も充分。
これなら当初の予定どうり、大キレットを越えて北穂、涸沢岳、
そして今日の宿泊予定地、穂高岳山荘にたどりつけそうです。
南岳小屋でポカリスエットを飲んで小休止、
すぐに出発し、大キレットを望む。
大切戸と書きます、
山の稜線上のひときわ切れ込んだところをキレットというんですが、
ここは、そのキレットのなかで最大級なので大キレットといいます。
切れ込んだところは痩せた岩稜帯のため、
難所が多く、一般登山ルートでは難関との呼び声が高いトコです。
AM8時13分、まずは、こんなハシゴと鎖場を下っていきます。
しばらく歩き、
振り返ると、
こんな感じ、
長谷川ピーク(2841m)を越えて、飛騨泣きを登っていくと、
北穂高小屋が見えてきます。
ふう、あと一息、
確かに危険箇所は多いが、連続しているわけじゃないので、
落ち着いて歩けば大丈夫だと思います。
そして、AM10時15分、北穂高小屋着。
ザックをおろして大休憩、
しかし、ガスって展望はなし。
お茶漬けを作って食べ、玄米茶でほっと一息。
AM11時出発。
すぐに北穂高岳山頂(3106m)AM11時06分。
ここからは下り、
テント場をすぎて、いったいどこまで下るんだぁ~、
って、
あれっ、なんか涸沢小屋が近づいて・・・
やばっ、
ルートミスしてるぞ、
急いで登り返す、
分岐点まで登り返すと、割としっかりした指導表が立っている、
どうして見逃したかわからないが・・・
この辺でウインドストッパーを脱いでザックにしまっていたような・・・
その時かな~
とにかく、4、50分、時間を無駄にしたようです~
だが、そう焦らなくても穂高岳山荘にはPM3時くらいには着けそうだ。
落ち着いて歩き始めます。
このあたりも大キレットにおとらず、けっこうスリルがあります。
最低コルPM12時42分、
涸沢小屋が小さく見えます。
さっきはけっこう大きく見えていたっけ
落石が怖いので先行者がいるとあまり近寄れません。
安全にゆずってもらえそうなトコまでは我慢、我慢、
涸沢槍あたりからの奥穂、ジャンダルム、
PM1時46分、涸沢岳(3103m)に着くとすっかり晴れてきました。
目指すはあそこ、穂高岳山荘です。
って、なんてトコに建ってるんだぁぁあ!
そして、涸沢岳を下って、PM2時、穂高岳山荘着ぅ~
今日は余力を残して到着できました~
目の前には大迫力の奥穂高岳。
ここは、明日登ろ。
夕食PM5時までは時間があるので、部屋着に着替えウロウロ、
おやつにカップめんを食べたり、
まったりモードです。
高度には順応しているので昼寝をしても、もう安心。
くつろぎまくりました。
・・・
・・・
PM5時、お待ちかねの夕食、
しかし、こんな山の上なのに、
どこの山小屋も食事がおいしいっ!
しっかり食べて大満足。
食後のお散歩。
赤く染まりゆく常念岳。
ジャンダルム・・・
明日は登ることが出来るだろうか・・・
ガスってきたので夕焼けは無し。
日が落ちると、とたんに空気が冷たさを増します。
ダウン持ってきて良かったぁ~
すぐに星空が瞬きはじめます。
・・・・
・・・・
さてと、明日は早立ち、
弁当をもらって早々に布団にもぐりこむ、
部屋は空いてて居心地もいい。
1日目、9時間、2日目、8時間と歩き続けて、
疲れも溜まってきている。
明日起きたら奥穂高岳に登って、
その時の体調で、その先にいくかどうか決めよう。
さあ、明日はクライマックス、
なのにいっこうに寝付けない・・・
明日はどんな日になるんだろうか・・・
2010-09-16 18:50
nice!(10)
コメント(14)
く、鎖のハシゴんトコは怖いですね。。。^^;
でも、もっと見たい気も。。。笑
あっ、ココって過去に、judyxxx先生のトコでも見た記憶も?。。。
by 銀四郎 (2010-09-17 05:37)
すごいトコ登って行くんですね。。。
でも順調なようで一安心。。(^-^)
by キャラハン (2010-09-17 05:42)
銀センセイ~ にょごさんは私の歩いた難関ルートの
数倍もの距離を縦走してるんですよ。
私なんか比べ物にならないです^^;
とにかく凄いです。
しっかし今年の夏は長くて好天続きで山日和でしたね!
by judyxxx (2010-09-17 16:50)
よくあの梯子を登ったり降りたりできますね・・・でもビックリしたのは山小屋・・・いったいどうやって建てたのかしら??
by 拳客 (2010-09-17 19:44)
>すけっとさん
nice!どうもありがとうございました。
by にょご (2010-09-18 00:14)
>銀さん
せま~いハシゴなので気を使います~
まだまだありますよ~ん。
ジュディさん達が行ったのは次回の奥穂、西穂です~
ここがクライマックスです~
by にょご (2010-09-18 00:21)
>キャラハンさん
こういうトコが好きなんです~
体調が復活したのと天気が良かったので
順調にいきました~
by にょご (2010-09-18 00:25)
>dorobouhigeさん
nice!どうもありがとうございました。
by にょご (2010-09-18 00:28)
>Kenboさん
nice!どうもありがとうございました。
by にょご (2010-09-18 00:29)
>judyxxxさん
いえいえ~
私は2泊してますから~
そのぶん歩いただけですよぉ~
ホント、天気には感謝!!です。
by にょご (2010-09-18 00:33)
>拳客さん
実はハシゴの昇り降りが1番気を使います~
山小屋、今はヘリで資材を運ぶんでしょうが、
昔は人力だからたいへんだったでしょうねぇ~
by にょご (2010-09-18 00:40)
>りぼんさん
nice!どうもありがとうございました。
by にょご (2010-09-18 23:26)
相変わらず…アクティブですね〜
天気が良くて良かったですね♪
景色も素晴らしいです!
by ひろちゃん (2010-09-22 21:46)
>ひろちゃん
ホント、天気には恵まれました。
おかげで日焼けが酷いことに・・・
もう直ったケドネ。
by にょご (2010-09-23 00:52)